境内に花を咲かせているしだれ桜は、『紅しだれ桜』と申します。樹齢は300年ともいわれ、高さ15メートル、幹周りは4メートル、枝の周囲は40メートルにもなり、満開の桜は笠をかぶったお姫様に似ている事から『桜姫』とも呼ばれております。

開花の時期は東京都の開花予想とほぼ同様の時期となり、毎年お彼岸過ぎの3月下旬から4月の初頭までの10日間程、精一杯艷やかな姿を披露してくれます。

桜の開花状況等につきまして、お電話でのお問い合わせはご遠慮下さい。
開花状況は本HP上で随時お知らせ致します。

※最新の情報更新を保証するものではありません。

桜のご参拝についてのお願い

🌸くれぐれも桜に触れないようご注意ください。
🌸桜に関するお問い合わせはご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
🌸本堂前(御本尊の前)周辺の階段などにお座りになるのはご遠慮下さい。
🌸現在ライトアップは行っておりません。


この桜の花は高楽寺に静かに眠る檀信徒の御先祖様が、私たちに見せてくださる笑顔でもございます。どうぞお心静かに、仏様を拝むようなお気持ちでご参拝ください。

また桜の木が弱り、病気の原因となりますので、桜の枝や花に手を触れぬようお願いします。

現在、夜間のライトアップは行っておりません。

近年、桜の見物者増加により、境内、駐車場での騒音や接触事故等のトラブル、周辺道路の安全確保が困難となる状況も発生致しました。
当山は、静かな住宅地に位置しており、周辺道路は狭い道が続いております。どうぞお気をつけてお越しください。
また、ご参拝の際は過度な音を立てないようご注意ください。


桜姫とは

天に翼を広げて舞うような高楽寺のシダレザクラは、その優美さ幽玄さが際立っております。
例年、春の彼岸過ぎに満開となるその姿はまるで、お姫様が樹に宿り笠をかぶり、舞い踊るように見える事から、いつしか『桜姫』と呼ばれるようになりました。

サクラについて

サクラは、だれからも特別に愛されている日本の国花です。ひとくちにサクラといっても、色々あります。
大きく分けて、ヤマザクラ、エドヒガン、マメザクラ、チョウジザクラ、オオシマザクラ、サトザクラの六つになりますが、このシダレザクラは、このうちエドヒガンの流れをくみます。彼岸の頃にいち早く咲き、枝が下に垂れるところに特徴があり、別名「糸桜」として親しまれてきました。

シダレザクラは、平安時代にすでに記録があるほど古く、寺社に多く見られますが、高楽寺の場合は、花が紅色をしており、ベニシダレザクラとなります。ふしぎに名桜といわれるシダレザクラはこのタイプが多く、国の天然記念物では福島県三春町の「三春滝桜」、秋田県角館の「桜」などもそうです。

高楽寺の紅しだれ桜

高楽寺のベニシダレザクラは、それら名桜にいささかも見劣りしていないと言えるでしょう。本堂の瓦屋根をはるかに超える、見上げるような樹の高さ・広がりをもっており、幹の周り四メートル、樹の高さ十三メートル、枝の広がり十五メートルという見事さです。
樹齢については、一切の記録がなく、想像するしかありませんが、頂上の枝の太さからみて二百五十年から三百年であろう、というのが専門家の見方です。以前、境内には2本のサクラの樹があったようですが、今残るのは、この一本のベニシダレザクラのみです。

今でこそ大きく枝を広げ、艶やかな紅色の花を咲かせていますが、一時期は枯れかける危機にありました。
それを救ったのが、中野区野方の空師(五メートル以上の高木の伐採・手入れを行う専門職)、飯田照夫、清隆さん親子です。この樹を初めて見た時、飯田照夫さんは「これだけ見事なシダレザクラは他にない。是非、自分の手で守りたい」と決意されました。ひとつあった大きなウロを修復し、根のまわりの保護につとめ、支柱を九本立て、徹底して土壌改良を行い、お礼肥を欠かさないようにして、養生に取り組み、蘇えらせたのです。

この結果、みるみる幹は盛り上がり、ぐんぐん枝は横に広がり、すくすく新芽が出るようになり、今日みるような華やかな姿と鮮やかな花色になったのです。

高楽寺のベニシダレザクラは毎年お彼岸過ぎの3月下旬から4月の初頭までの10日間程、精一杯艷やかな姿を披露してくれます。
その花見の際には、たくさんの人々の熱い思いと支えがあることを思い出してほしいものです。

『桜姫』延命治療に協力をお願いします

高楽寺のベニシダレザクラはたくさんの人々に支えられて美しい姿を見せてくれています。しかし、近年、幹や枝を腐らせる菌が見つかり、度々延命の治療を行っております。
桜姫の開花時期には境内中に『延命費用募金箱』を設置しております。